事例紹介

事例紹介

Crescent開業し間もなく3か月が過ぎようとしています。

何もかもが手探りの中現在 訪問させて頂いている利用者について…


89歳 男性 肝細胞癌末期 

一昨年、新型コロナウイルス感染症に罹患。

当初は治療や内服を拒否される状況であったが、最終的に回復し、妻と共に自宅で穏やかな日々を過ごされていました。

ある日、定期検診の採血結果により肝細胞癌末期と診断され、

患者は「治療しても治らない、延命治療は望まない」との意向を明確に示されました。

当初は著しい体調変化なく経過していましたが、嚥下機能の低下により誤嚥性肺炎を発症。

これに伴いADL(日常生活動作)が急激に低下した為、社会資源を活用し、自宅での看取りを選択。

病状や今後の見通しについて、妻への説明を重ねたが理解が困難な状況でした。

ケアマネジャーおよび往診医の協力の下、継続的なサポートを実施。

妻は当初、体位交換や口腔ケア、排泄介助を行うことができませんでしたが現在では指導とサポート多職種連携により徐々に実施可能となりました。

現在はご主人の手を握り、「お父さん幸せやと思う。私も大事にしてもらったし幸せやった。ありがとう」と話しかけながら、穏やかに経過を見守っておられます。

私たちCrescentでは利用者やご家族との深い信頼関係を築くことで、最期の時間を安心して過ごしていただけるケースがあります。定期的な訪問を通じて、医療的なケアだけでなく、精神的な支えとなることができました。

また利用者と目を見て手で触れる「看」護を大切にしています。浮腫に対するマッサージを実施したり、家族にも方法をお伝えしています。

グリーフケアの必要とするご家族などいらっしゃいましたら、いつでもお気軽にご相談ください。