糖尿病について

糖尿病とは

Diabetes mellitus

こんにちは!
オープンから、1カ月が経過いたしました。
本日は『糖尿病』について記載させていただきます。

糖尿病とは、血液の中のブドウ糖(血糖)が異常に増えてしまう病気です。
私たちの体は食べ物からエネルギーを作るために、ブドウ糖を使っています。
ブドウ糖は血液によって全身に運ばれます。

血糖の濃度が高くなりすぎないよう、膵臓という臓器から「インスリン」というホルモンがでます。
インスリンはブドウ糖を細胞内に取り込ませ、エネルギーとして利用したり
肝臓などに蓄えたりするのを助ける働きがあります。

このインスリンの働きが悪くなったり、分泌される量が不足したりします。
その結果ブドウ糖が上手く細胞内に取り込まれなくなり、血液内にどんどん溜まってしまいます。
この病気を糖尿病といいます。

糖尿病にはいくつか種類がありますが、代表的なものは以下の2つです。
  • 1型糖尿病
    膵臓のインスリンを作る細胞が壊れてしまい、インスリンがほとんど分泌されなくなる病気です。
    自己免疫疾患などが原因と考えられています。
  • 2型糖尿病
    インスリンの分泌量が不足したり、うまく働かなくなったりする病気です。
    遺伝的な要因に加えて、肥満・運動不足・食生活の乱れなどの生活習慣が深くかかわっていると考えられています。
    糖尿病のほとんどがこの2型糖尿病です。
糖尿病になるとどうなるの❓

初期の糖尿病では自覚症状がないことが多いです。
しかし血糖の高い状態が続くと様々な合併症を引き起こす可能性があります。

【主な合併症】

  • 目の病気(糖尿病網膜症)
    視力低下や失明に繋がることがあります。
  • 腎臓の病気(糖尿病性腎症)
    腎臓の機能が低下し、人工透析が必要になることがあります。
  • 神経系の病気(糖尿病性神経障害)
    手足のしびれや痛み、感覚の麻痺などが起こることがあります。
  • 心臓病や脳卒中
    血管が詰まりやすくなり、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まります。
  • 感染症
    糖尿病のある人は、肺結核・尿路感染症・皮膚感染症などの感染症にかかりやすくなります。
    足の皮膚感染症は壊疽(えそ)の原因にもなります。
  • 末梢動脈疾患・足えそ
    神経障害があると、足に傷ができても痛みがなく発見が遅れて、傷が悪化しまうことがあります。
    また血流が悪くなると、傷が治りにくくなり、えそを起こしてしまう可能性があります。
    場合によっては足を切断することもあります。

【治療と予防】

糖尿病の治療の基本は、食事療法・運動療法・(2型糖尿病では)必要に応じて薬物療法です。

  • 食事療法
    バランスの取れた食事を規則正しく摂ることが大切です。
  • 運動療法
    適度な運動は血糖値を下げる効果やインスリンの働きをよくする効果があります。
  • 薬物療法
    医師の指示に従い、飲み薬や注射薬(インスリンなど)を使用します。

最後に、
2型糖尿病は生活習慣の改善によって予防できる可能性があります。
バランスの取れた食事・適度な運動・禁煙・ストレスをためない生活を心掛けることが大切です。
糖尿病は、早期発見・早期治療が大切です。
健康診断などで血糖値が高いと指摘された場合は、必ず医療機関を受診しましょう。

また訪問看護を取り入れていただくことで、食事や運動の相談、足の状態確認なども行うことができます。
お気軽にご相談ください。